最近、中国では現金支払いの際に困ることもよくある。市場調査会社のイプソスの統計によると、中国人の8割が現金またはクレジットカードを携帯する必要はないと考えていることがわかった。ドイツ紙『ベルリナー・ツァイトゥング』が伝えた。
中国のモバイル決済大手は中国人の海外旅行増加を機にサービスを世界に広めたいと考えている。最近、東京やバンコクなどのアジアの隣国の大都市ではWeChatPayや支付宝などの緑や青のマークがいたるところで見られる。欧州でも、ドイツの2000店舗で支付宝が利用できる。中国人観光客は国内と同じように便利に買い物ができるとわかる。
しかし、ドイツでモバイル決済はそれほど普及していない。スーパーで精算する際に携帯電話で支払う人はほぼいない。経済コンサルタントのプライスウォーターハウスクーパースの調査によると、ドイツにもモバイル決済のシステムはあるが、競争企業が多すぎる。また、民衆もどのソフトを使用すべきか、どこで使用できるかを知らない。一方、中国ではWeChatPayと支付宝が市場をほぼ独占し、ネット通販では特にそうである。
オランダのING銀行の調査によると、欧州では1~10ユーロの小額の買い物では88%の人が現金で支払う。11~50ユーロでは半数が現金で支払う。必ず現金という人は4分の3、ドイツでが84%に達した。ドイツ人は現金の方が安心できるようだ。
モバイル決済の欧州諸国での普及にはまだ多くの困難があるが、中国の業者は欧州の顧客を獲得したいと考えている。西側の第三者決済業者が競争に加わった時、中国の業者はすでに世界トップを行っているだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月11日