資本注入を続けてきたロッテ
この数か月、韓国ロッテグループ傘下のロッテマートが中国市場を撤退するという噂は後を絶たなかった。しかし同社は常にそれを否定してきた。「現在、中国市場を撤退するという議論は全くない」とした上で、「ロッテグループには20社以上の子会社が中国に進出しており、もしロッテマートが中国から撤退するならば、これら子会社の存在も危うくなる。ロッテのブランド価値を守るためだけでも、資本を注入する形でロッテマートを守る」と述べていた。
ロッテグループは8月末、ロッテマートの中国店舗に対し3600億ウォンを緊急追加投資することで、今年年末まで支えることができると見積もっていた。ロッテマート中国の損失はすでに5000億ウォンに達しており、もし休業状態が年末まで続く場合、その損失額は1兆ウォンに達するだろう。そもそも、ロッテマートの中国市場での業績は一貫して芳しいものではなかったことは疑いのない事実である。2016年のロッテマートの海外営業赤字は240億ウォン。うち80~90%が中国市場だった。そのため中国撤退の噂がたびたび流れることになった。報道によると、中国のロッテマート112店舗のうち87店舗が休業となっており、それ以外の店舗でも開店休業状態になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月16日