また別の事例では、KPMGがすでに、ある国際銀行に金融オートメーションサービスを提供している。KPMGによると、こうしたサービスはすでに、この銀行の貿易金融部門から22%の人手を解放し、同銀行のコモディティ部門の人員効率を18%高めた。KPMG中国技術革新パートナーの張竜華氏は、「大多数のロボットはまだ、基本的なデータ収集・処理サービスの提供という初期的な段階にあるが、我々はすでに第二段階への前進を実現している。意思決定の知能を持ったビッグデータ分析だ」と語る。張氏によると、ロボットはさらに、機械のトレーニングとメンテナンスという新たな仕事を専門家に作り出し、会計士と税務専門員の価値チェーンにおけるポジションを高め、よりハイエンドなサービスを提供させるものとなる。「分析能力を持ったより知的なロボットの応用は今後3年から5年で現実となる可能性がある」と張氏は語る。「これは人類の仕事を代替するデジタルな労働力へと進展する可能性もある」。だが夏俊氏は、ロボットは人類を完全に代替することはできないだろうと指摘する。意思決定やモデル転換の管理などの業務には、人類の知能と介入が必要となるためだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月24日