国家観光局によると、国慶節(建国記念日)に伴う長期連休中、一般人の観光の需要が旺盛になり、各地の観光客数と観光収入が前年同期比で増加した。まず、人気の高い地域や都市の観光が活況を維持した。遼寧省の観光客数は前年同期比9.3%増の延べ4544万人で、観光収入は9.7%増の259億4400万元。また新興目的地・地域が急成長した。内モンゴル自治区の観光客数は24.49%増の延べ1062万1800人で、観光収入は38.3%増の83億3300万元。
8日にも及ぶ長期連休により、旅行市場は書き入れ時を迎えた。携程旅行網が発表した報告書によると、長期連休中の国内周辺旅行量は100%と急増した。3日から7日までが、周辺旅行のピークとなった。
螞蜂窩と今日頭条が共同発表したデータによると、今年は中国人観光客の間で域内旅行への注目度が大幅に高まり、前年比で101%増となった。その一方で、域外旅行への注目度も高まったが、より理性的な55.7%増という数値になった。螞蜂窩旅行研究センターの責任者である馮饒氏は「中国人の域内旅行は、別の都市で別の暮らしを体験することが重視されている。単純な旅行から、常態化されたレジャーへとアップグレードしている。これは域内旅行市場の成熟化の現れだ」と分析した。
国家観光局によると、域外旅行はほぼ安定を維持し、団体客の割合が低下を続け、フリープランの観光客の割合が上昇を続けた。短距離旅行の割合が低下し、長距離旅行の割合が上昇した。一部の観光客は有給休暇を利用し連休を長くしている。ショッピングではなく体験の掘り下げを求める域外旅行客が増えている。国家旅行局域外団体旅行システム及びネットワークビッグデータによると、連休中の域外旅行客数は延べ600万人を超える見通しで、うち団体客は延べ64万1900人。
驢媽媽旅遊網のビッグデータによると、域外旅行目的地トップ10は、タイ、中国香港、ベトナム、中国マカオ、フィリピン、日本、米国、マレーシア、カンボジア、豪州の順となった。また「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブの提唱に伴い、チェコ、ハンガリー、スロベニアなどニッチな東欧諸国への注目度も高まり、今年の国慶節連休中に域外旅行の成長率が最も高い目的地になった。
「中国網日本語版(チャイナネット) 2017年10月9日」