国家旅遊局データセンターの推計によると、今年の中秋節・国慶節連休の中国国内旅行者数は7億500万人、観光収入は5836億元、海外旅行者数は600万人超だった。約300都市から88の国・地域、1155都市に観光客が散らばった。
「高速鉄道の旅」は今年の大型連休の「主役」になった。乗車券販売状況を見ると、湖南省、広東省、海南省の鉄道利用者の約8割が各観光地に行っている。広東省恵州市のある観光客は、「以前は交通が不便で各地の風景を見ることができなかったが、今は高速鉄道で国慶節に各地の風景を見て回れるようになった」と話す。
高速鉄道経済学者の黄瑞明氏は、高速鉄道網の整備に伴い、これまで多かったツアーからフリー観光や「深度遊」(体験型観光)になり、伝統的な観光型旅行ブームは多元融合型観光経済に変わり、高速鉄道は国内観光の黄金時代突入を後押ししていると分析。
高速鉄道だけでなく、モバイル決済も今年の大型連休の大きな特徴となった。報道によると、支付宝やWeChatPayなどのモバイル決済を利用する中国人観光客の消費を促すため、世界30以上の国・地域の20万店舗が支付宝を導入し、「国民以上の待遇」を実施し、ネットクーポン提示で「支付宝価格」として15%の割引を行った。
また、世界の16カ所の空港が中国人観光客向けに支付宝での税還付サービスを導入。韓国の2カ所、欧州のベルリン、アムステルダム、ミラノなど14カ所が同サービスを行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月12日