テスラ、中国での工場設立計画を年内に明確化へ

テスラ、中国での工場設立計画を年内に明確化へ。

タグ:テスラ

発信時間:2017-10-25 09:25:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「開放は上海の最大の強みだ。我々は、テスラを含む国内外の企業が上海で共同発展を遂げることを歓迎する」。上海市経済・情報化委員会は23日、テスラの中国での単独出資での工場設立について『環球時報』の取材に答え、テスラ社に関する情報は同社がすでに明らかにしており、後続情報があればすばやく知らせると語った。

 

 米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』はその前日、電動車メーカーのテスラが上海市政府と、単独出資の形で上海自由貿易区内に工場を設立することで合意したと伝えていた。外資自動車メーカーが中国に進出する際には中国側と合弁で工場を設立しなければならないという1990年代以来の慣例が破られたこととなる。工場は自由貿易区内に設立されるが、テスラの製品には依然として25%の輸入関税がかけられる。ただ生産の現地化によってコストを引き下げれば、関税支出を相殺することができる。

 

 中国はすでに、世界最大の電動車の製造・販売市場となっている。中国人消費者は今年、30万台近くの電動車を購入することになる見通しだ。米CNBCは22日、テスラは、発展を続ける中国の電動車市場に期待を高め、中国での布石をさらに進めていると伝えた。2016年のテスラの中国市場での営業収入は10億ドルを超え、急速に成長している。中国の電動車市場で現在、テスラのシェアは、北汽と吉利、江鈴の中国本土メーカー3社に次ぐ4位につけている。ミドルハイエンド市場では、テスラは、中国人消費者の高い人気を誇っている。生産の現地化によるコストの低下と将来的な性能の改良に伴い、また中国政府による電動車の奨励政策もこれに加わり、テスラの中国での見通しは明るいと見られている。テスラのイーロン・マスクCEOは2014年にはすでに、中国に工場を設立し、中国市場でのニーズに向けた直接供給を行っていく計画だと述べていた。中国での工場設立計画の推進に加え、テスラは、中国市場の規格により合った製品を追求している。テスラはこのほど、充電口が中国の規格に合った車種「Model S」と「Model X」の中国への投入を宣言した。主流市場である中国での自社製品のシェア拡大をはかる。

 

 ブルームバーグ社の22日の報道によると、上海自由貿易区での単独出資での工場設立についての上海市政府との合意について、テスラ側はコメントせず、2017年末までに中国での工場設立の計画を明確化させるという今年6月の声明を繰り返した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月25日

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