中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)報告は、実体経済・科学技術革新・現代金融・人的資源が協調的に発展する産業体系の構築を加速する必要があると提起した。
「現代金融を産業体系の一部に組み入れることは、実質的に金融が国民経済全体の一部であることを強調するものだ。金融は実体経済と緊密に連係し、相互に支え合うものであり、孤立したり、切り離したりすることはできない」。第19回党大会代表で大連商品取引所の理事長を務める李正強氏は「この位置付けは、金融業が原点に回帰し実体経済をサポートすることを要求するもので、金融が自己循環や自己膨張してはならない」と指摘した。
これは金融業自体、金融と実体経済との関係についての認識が一段と深化したことを示す。
中国社会科学院金融研究所銀行研究室の曾剛主任は、「実質的に、現代金融はそれ自体が現代サービス業の一部であり、現代経済も実体経済と金融を明確に切り離すことは非常に難しい。金融は実体経済のサポートを通じて発展していくものであり、実体経済の発展も金融サービスと切り離せない。両者は一方だけが繁栄したり衰退したりするものではない」と語る。