直接融資の比率を高め、多層的な資本市場の発展を促せば、レバレッジ比率を顕著に引き下げることができる。中国証券監督管理委員会(証監会)の劉士余主席は、「今後数年は金融リスクの予防・解消にしっかり取り組むとともに、資本市場を含めて脆弱分野をサポートする必要がある。改革推進を続け、勇気を奮い起こして開放を推進、国際競争力のある多層的な資本市場体系を早期に構築する」と述べた。
レバレッジ比率の高さは、金融体系に問題があるだけでなく、企業資金の運用効率の低さにも問題がある。この点については、実体経済も調整を進める必要がある。
「我々は供給側の構造改革を特に強調している。『三去一降一補』(過剰生産能力、不動産在庫の削減、デレバレッジ、 企業コストの引き下げ、脆弱分野の補強)は、企業だけでなく銀行の自己資産への認識にも関わるため、両者が共に努力して調整する必要がある」と、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は語った。