インドメディアは先ごろ、「Sony India」が現地でのスマホ生産でフォックスコンと提携し、加熱するインドのスマホ市場で捲土重来を図るかもしれないと報じた。Sony Indiaはフォックスコンのインド子会社である「Rising Star Mobility」を通じ、11月からスマホ2機種を生産している。価格が1.2~1.5万ルピーの機種だ。Sony Indiaの日比賢一郎社長は「インド消費者のスマホニーズは大きい。特にミドルエンド機種だ。我々はこの価格帯のスマホを通じてニーズに応えたい」と述べる。また、「Sony Indiaは現地市場を常に重視してきた。加えて、“デジタルインディア”や“メードインインディア”などインドの政府構想にも積極的に応えてきた」と付け加える。
ソニーは数年前から、インドで多数の競争力の高いスマホを売り出してきた。しかし現在、サムスンやシャオミ、OPPO、vivo、レノボなどのブランドの後塵を拝している。インド市場ではXperiaブランドがわずかに残るのみだ。しかもその多くがハイエンド市場向けである。
アナリストは、テレビやAVシステム、冷蔵庫といった電子消費品分野でソニーとLGは比較的多くのシェアを握っているとした上で、スマホ市場でシェアを挽回するのは極めて困難であると指摘する。同業界の調査会社である「Cybermedia Research」のプラブ・ラム氏は、「Sony Indiaとフォックスコンの提携は筋のいい回帰戦略だと思う。しかし“メードインインディア”だけに頼るだけでは足りない。ソニーは新たな製品を開発するべきで、そうして初めてインドでの厳しい競争を勝ち残ることができる。4G時代において、新興メディアやエンタメ分野を使って個性的な商品を売り出すべきだ」と述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月5日