中国は2030年までにAI産業で世界トップレベルになり、「世界の主要AI革新センター」になると宣言した。中国の「次世代AI発展計画」は、2030年までに1500億ドル規模のAI産業を形成するという、壮大な道筋を描き出した。同計画はさらに根本的な変化を起こしうる、次世代AI技術の研究開発を支持する。
また中国は第二次量子革命をけん引しようとしている。近い将来、中国の軍事・政府・商用通信は、量子暗号により保護される。中国人科学者は世界量子計算発展の最先端に立とうと努力しており、早ければ2018年にも進展を実現しようとしている。中国は他にも、量子情報科学国家実験室を建設している。これらの新しい実験室は、量子計算で進展を実現することを目標にしている。
革新はこれまで、米国の国力と軍事力の支柱だった。しかし今や、基礎的科学への投資の減少により、米国は「革新の赤字」のリスクに直面している。シリコンバレーやボストンなどの活力あふれる革新生態系は、依然として重要な革新センターだ。しかし民間企業は時間や資源の要素に制限されるため、中国が現在行っているような野心あふれるプロジェクトを実行できないことが多い。革新スーパー大国に台頭する中国に対応するため、米国は長期的かつ全面的な戦略を実行しなければならない。(筆者・新アメリカ安全保障センター科学技術・国家安全プロジェクト客員研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月11日