第25回アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議が先ほど、ベトナムのダナンで開催された。リオデジャネイロカトリック大学のポール・ロバート教授はインタビューに応じた際に「APECの重要なメンバーである中国の実力は、世界各国、特にアジア太平洋諸国に重要な影響力を持つ」と話した。
中国の発展はアジア太平洋の地域経済から利益を得ている。中国の対外貿易および外資導入の多くが、APEC加盟国のものだ。ロバート氏は「また中国はAPECの一連の活動に参加することで、世界経済成長及び国際秩序のより公平かつ合理的な方向への発展を推進している」と指摘した。
中国経済の安定成長により、世界、特にアジア太平洋は発展のボーナスを共有できる。多くのアジア太平洋諸国にとって、中国は最大の貿易相手国、最大の投資先、最大の商品輸出先だ。
中国は今後5年間で商品を8兆ドル輸入し、投資を6000億ドル導入し、対外投資総額は7500億ドル弱に達する。観光を例とすると、中国の今後5年間の海外旅行者数は延べ7億人に達する。ロバート氏は「地理的に有利なため、アジア太平洋の周辺諸国を毎年訪れる中国人客は、他国を遥かに上回る。中国の近隣であるタイと韓国では毎年、100万人以上の中国人が訪れている。1人平均で1000ドルを消費したとするならば、これらの国では毎年数十億ドルの観光収入が創出される」と話した。
世界の多くの国が、エネルギー、道路、橋などのインフラでボトルネックに直面しており、多くの投資を必要としている。ロバート氏は「中国は現在、投資能力・技術・財力・意向という4つの要素をすべて持つ、世界でも数少ない国の一つだ。インフラ投資は数十万、さらには数百万の雇用機会を創出し、孤立していた地域を世界市場に融合させる。経済水準を高め、持続的な社会効果をもたらす」と述べた。
ロバート氏は、中国は科学技術分野でも、世界各国にボーナスを共有させているとした。中国のモバイル決済は印象的で、「中国に来る前、このキャッシュレス決済の便利さを理解していなかった。支付宝と中国の世界最先端を行く高速鉄道には、便利で安全という異曲同工な点がある」と指摘した。
「中国が発展するほど、世界のチャンスが増える」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月20日