ハイセンスが東芝テレビ事業を買収、産業の新勢力に

ハイセンスが東芝テレビ事業を買収、産業の新勢力に。

タグ:ハイセンス 東芝

発信時間:2017-11-17 15:41:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「ハイセンスが129億円で東芝のテレビ事業を買収」という情報が人々を喜ばせているが、これには感慨深いものがある。

 

 中国は家電製造・輸出大国で、家電業の生産規模は世界一であり、一連の1000億元クラスのリーディングカンパニーを輩出している。中国経済が高成長段階から高品質の発展段階に移り変わるにつれ、家電製造業も大から強への変化を実現しなければならない。世界市場の最先端に立つことは、中国家電リーディングカンパニーが共に追い求める目標になっている。

 

 家電業は近年、積極的に供給側構造改革に取り組み、発展方法の転換を加速し、コア技術の把握に力を入れ、中高級市場を開拓し、大きな成果を手にしている。産業アップグレードと消費アップグレードが相互促進する良好な流れが形成されている。テレビ製品を見ると、人々が最高の視聴効果を求めていることから、市場の競争は大型化・高級化の段階に入っている。リーディングカンパニーであるハイセンスは革新駆動により、一流の品質を持つULED液晶テレビを発表し、かつ未来をけん引するレーザーテレビを率先して開発した。これらの独自の知的財産権を持つ製品は業界で大賞を総なめにし、中高級消費者から好評を博した。市場調査会社の中怡康の今年1-9月の市場統計データによると、80インチ以上の超大型テレビ市場において、ハイセンスのレーザーテレビの市場シェアは4割以上に、85インチ以上では6割以上に達している。これは中国テレビメーカーがディスプレイ技術と動画画像処理技術の優位性により、外国ブランドが高級市場を把握するという局面を打破したことを示している。また国産テレビの「安かろう悪かろう」というレッテルを剥がした。

 

 核心競争力の向上に伴い、中国家電メーカーはグローバルな資源配置を重視し、海外進出によるさらなる発展に取り組み、中国製品から中国ブランドへの変化を実現している。ハイアールやハイセンスなどのメーカーは自主ブランドのグローバル経営を貫き、海外での工場建設や事業提携、スポーツによるマーケティングなどの手段により、ブランドの国際的な影響力を高め続けている。データによると、ハイアール大型家電の2016年の販売台数は世界の10.3%を占め、8回目となる世界一に輝いた。ハイセンスは2年連続で世界テレビ出荷台数の3位につけている。

 

 中国家電メーカーの海外でのブランド樹立は困難であり、グローバル大手との激しい競争に直面し、さらに各国の消費者が持つ固定的なブランドの認識を改める必要がある。そのため自主ブランドの育成を貫くと同時に、国際ブランドの買収も現実的な選択肢となっている。白物家電最大手のハイアールは買収により、北米最大の台所用家電ブランドのGE Appliances、ニュージーランドトップの家電ブランドのFisher &Paykelなどを傘下に収め、力強い国際ブランド構造を構築した。これが世界市場に進出する大きな窓口を形成し、複雑かつ多元的なユーザーの需要を満たし、さらに海外の市場・技術・産業チェーンなどの資源を迅速に統合し、企業の世界的な競争力を効果的に高めることは、実践によって証明されている。中国テレビメーカーは国際市場で急台頭しているが、サムスンなどのトップと比べるとシェアにまだ大きな開きがある。そのため世界クラスのブランドを樹立するという目標に向かい、中国テレビメーカーは実力を磨くと同時に、海外拡張を加速する必要がある。

 

 日本のテレビブランドが1980年代に中国市場を席巻した。多くの中国人は「トーシバ、トーシバ、新時代の東芝」というテレビCMを覚えている。今や中国テレビメーカーは革新と勤労により市場で機先を制している。ハイセンスは東芝テレビ事業買収でグローバル展開を加速している。中国家電業は時代の変化のなか、力強く台頭している。モデルチェンジ・アップグレードの加速に伴い、家電を含む中国の製造業は中国の創造、中国のブランド、中国の品質により海外進出している。世界産業発展の構造を変えると同時に、各国の消費者にさらに大きなサプライズをもたらす。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月17日

 


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