来年6月に中国A株がMSCI新興市場指数に正式に採用される。これに先立ち、海外資金がA株へ資金をシフトし、ゼロから取得、さらに買い増しへと動く見通しだ。MSCIは先ごろ、半年に一度の指数構成銘柄に関する調整の計画を発表。MSCI中国A株指数とMSCI中国全銘柄指数はどちらも大きく調整されたが、MSCI新興市場指数の調整は軽微だった。今回の指数調整は、11月30日大引け後に実施される。
MSCI中国A株指数では、96銘柄が取り除かれ、25銘柄が新たに採用された。MSCIのレポートによると、新規採用銘柄のうち規模が最大の3社は陕西煤業、熔盛石化、上海臨港だった。15日の取引でこのA株3銘柄は、MSCI指数採用が好感され、いずれも大幅高となった。ただ、その他の22銘柄は高安まちまちで、華新水泥、三星医療などは上昇したが、広西広電、水井坊などは値動きが冴えなかった。
新規採用25銘柄のうち、上海上場は15銘柄、深圳メインボードは4銘柄、中小板市場は6銘柄。セクター別では、ほとんどが景気循環と消費に分類される。また、中国重工、万達電影、文投控股など96銘柄が取り除かれ、これまでに比べ大きな調整となった。