打ち上げに成功した人工衛星「風雲3号D」の実力

打ち上げに成功した人工衛星「風雲3号D」の実力。

タグ:人工衛星「風雲3号D」

発信時間:2017-11-17 10:24:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


雲にも干渉されない「風雲3号D」の観測能力


 11月15日2時35分、中国航天科技集団第八研究院が開発した人工衛星「風雲3号D」が、太原衛星発射センターから打ち上げられた。「科技日報」の取材によると、「風雲」は長年続くプロジェクトだが、今回の新型は雲や霧に干渉されず、オーロラを観測できるなど新たな実力を持つ。中国の天気予報の正確性をさらに高める役割を持つ。

 

雲霧に干渉されず、オーロラも観測可能

 「風雲3号D」プロジェクトを総指揮する高火山氏によると、同衛星は赤外線分光イメージング大気観測機、ハイパースペクトル温室効果ガス観測機、広角オーロライメージング機、電離層光度計など、10台の最新リモートセンサー観測機を搭載している。地球全体、全天候のマルチスペクトル画像や3D画像、定量観測を支援する。


 第八研究院509所の風雲3号衛星副総設計師である朱維氏は、「新しく加わったこれらリモートセンサー観測機は、気象分野における大気観測の精度を上げ、温室効果ガス観測能力を高め、空間環境全体の観測能力に対する新たなニーズに応えるものだ」と述べる。


 赤外線分光イメージング大気観測機は、大気上の異なるスペクトルの放射線値を観測し、そこから逆算して全地球の気温や湿度の3D分布図を作ることで、天気予報に必要な基礎データとする。それを使って、地球の気候変化に対する観測や評価を行う。



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