ハイパースペクトル温室効果ガス観測機は、地球の主要な温室効果ガスである二酸化炭素やメタンガス、一酸化炭素に対し高精度の観測ができ、地球の温室効果ガスの排出や排出源に関する分析を支援する。温室効果ガスや気候変化に関する科学研究に貢献する。
同衛星の地上応用システムの総指揮者で国家衛星気象センターの副主任である張鵬氏は、「風雲3号Dは国内で初めて、南極の衛星データを利用ながらリモートコントロールでデータを地上とやり取りする衛星だ」と述べる。観測データの90%は、観測後80分以内に地上にフィードックされる。送信速度は30%向上、計算能力は17.5倍となった。データ保存能力も10倍近く向上している。
地上応用システムは南極と北極での建設が実現
張鵬氏は、「風雲3号Dは、“52”モデルを採用した初の極軌道気象衛星といえる。これまでのいくつかの地上基地以外に、カシュガルと南極の2基地も正式に運用が始まった。衛星データがより高い精度でかつ迅速に受信できるようになった」と説明する。