香港紙「南華早報」の11月20日付記事によると、ロボット「暁医」(写真)が中国医師資格試験模擬テストに初めて参加したとき、600点満点で100点ほどしか得点できなかった。しかしその後、100万点ちかい医療スキャン資料、数十冊の医学専門書、200万件の実際の医療カルテ、40万件の医療文献や報告書を吸収するなどまじめに勉強した。そして医師が持つべき推察力を高めていった。
「暁医」は今年8月、本当の中国臨床従事医師総合筆記試験において、456点という高得点で試験を通過。中国で初めてこの種の試験に合格したAIロボットになった。清華大学と共同でこのロボットを開発した科大訊飛聯合実験室の呉及主任は、「医師試験は、単純に知識の検索能力だけで回答するのが難しい。2013年以降、新しい試験要綱の要求では臨床における思考力が試されるようになった。“病例型”の出題が増え続けており、今では全体の50%以上を占める」と述べる。そのため、ロボット研究者は医学専門家の臨床診断情報を利用しながら、常にロボットのアルゴリズムを改善し続けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月23日