中国貿易促進委員会会長の姜増偉氏は20日に北京で挙行された「2017年中日企業家対話会」で、「中日両国経済は補完性が強く、協力関係の展望は明るく幅広い。両国は積極的に省エネ・環境保護・現代サービス分野の協力を推進し、イノベーション分野の協力を強化し、中日両国の経済貿易関係を新たな段階に押し上げるべきだ」との考えを示した。
「現在推進されている『一帯一路』建設は中日両国にとって、互恵協力、共同発展の新しいプラットフォームとなる。中国はより高いレベルの開放型経済を目指しており、より高水準の貿易投資利便化政策を実施していく。これは日本を含む世界各国に市場と商機をもたらす」と姜増偉氏が強調した。
今後、いかに中日経済貿易協力を深化させるかについて姜増偉氏は、「日本は省エネ・環境保護分野において、先進的な技術と設備を有しており、両国は新エネルギー、省エネ・環境保護・循環経済などをめぐる協力を強化し、持続可能な発展を促進するべきだ」と述べた。
現代サービス業の協力拡大について、姜増偉氏は「サービス業の中国経済の中におけるウェートは上昇し続けており、金融保険・医療保健・教育・娯楽・観光・介護などにおける消費需要がホットスポットとなっている。中国は全面的開放の新局面の形成に向けて、サービス業の対外開放を拡大しており、より多くの日本企業が中国市場でチャンスを見出すことを歓迎する」と述べた。
姜増偉氏はまた、イノベーション分野の協力について、「中国は先進製造業発展の加速化、インターネット・ビッグデータ・人工智能(AI)と実体経済の融合の強化、経済成長の新たな牽引力・原動力の育成に積極的に取り組んでいる。日本企業は、ハイエンド製造業・スマート製造・バイオテクノロジーなどの面の優位性を利用し、技術交流と人材育成の強化を通じて、中日産業チェーンの一層の融合を図り、両国の革新的発展を促進することができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月22日