香港メディア:中国で健康志向の消費トレンド高まる

香港メディア:中国で健康志向の消費トレンド高まる。

タグ:健康志向 消費トレンド

発信時間:2018-01-02 11:21:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 上海に住む26歳のベラ・ハン(VeraHan)さんは、ジムの会員カードを1枚作り、海外旅行を1回し、各種のスキンケア用品を手に入れることが来年の3つの大きな願いだという。メディアの仕事に従事するハンさんは、「ジムのカードとスキンケア用品にお金を使うことは私にとっては欠かせないこと」と語る。ハンさんのような人は少なくない。可処分所得の増加に伴い、中国の消費者は現在、健康的な高級品へと視線を転じつつある。香港地区の『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が伝えた。

 よりバランスの取れた持続可能な「新経済」の追求を北京が宣言して以来、国内消費促進の全国的な攻勢はすでに成果を上げつつある。中国のGDP成長への消費の寄与率は2013年の47%から2017年第1~第3四半期には64.5%へと高まった。シティバンクの予測によると、中国のGDPに占める個人消費の割合は2016年の39%から2020年には43.8%に高まる見通しだ。現在、中国の都市の若い消費者は、体験や健康に関連する商品への支出を増やし続けている。例えば2013年から2016年までに、中国大陸部と香港地区のインスタントラーメンの販売量は激減した。日本のインスタントラーメンメーカーの日清食品は、中国市場で5位につけているが、12月初めの香港での上場初日には発行価格を下回った。これも中国人消費者の好みの変化に対する投資者の関心を示している。これと同時に、中国のスポーツウェア大手の「安踏」(Anta)と「李寧」(LiNing)の株価は力強く高まり、今年はそれぞれ49.3%と40%の伸びとなった。

 OC&Cストラテジー・コンサルタンツのパートナーであるパスカル・マーティン氏は、「株価を見ると、中国人の健康意識のトレンドを支える商品を提供する企業は、ほかの種類の企業よりもパフォーマンスが高いことがわかる」と語る。ウォール街の投資銀行ジェフェリーズ・グループで消費者アナリストを務めるジェシカ・イェ氏によると、スポーツ用品会社は今後3年から5年にわたって、健康関連の商品とサービスに対する中国の消費者の支出の増加の恩恵を受けることとなる。ヨガやスキーなどのニッチなスポーツはとりわけその傾向が強まると考えられる。

 ほかのアナリストは、高級品や、より若い消費者のそうした商品への支出の増加に着目している。この種の企業にとって今年は良い年となった。一方で、多くの伝統的な小売企業にとっては芳しくない年ともなった。例えばアメやチョコレートのメーカーの売り上げは落ちている。健康消費への転換をすばやく実現できなかったためだ。マーティン氏は、よりイノベーティブで高級な商品の提供を通じてほかのブランドとの差別化をはかれない企業は衰退していく可能性があると指摘している。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月2日

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