■京津冀地域の共同発展推進
政府活動報告では、北京の首都機能以外の機能分散を柱に、京津冀(北京・天津・河北)地域の共同発展を促進し、河北省の新開発エリア「雄安新区」を建設する方針が示された。
国家発展改革委員会(発改委)計画に関する報告でも、京津冀地域の資源配分を最適化し、特色ある産業パークの共同建設を推進することが提案。広域連携による大気汚染防止の取り組みを強化し、交通、環境、産業の3つの重点分野を強化するほか、社会事業、資源保障などの面で実質的な進展を得る方針が示された。
■長江デルタの一体化で新たな突破をめざす
長江経済ベルト発展の要として、長江デルタ地域一体化での新たな突破が目指されている。現状からみて、長江デルタには今後も協力の余地があり、この勢いに乗ってさらなる進展をめざすべきだ」ーー全国人民代表大会代表で上海市委員会書記を務める李強氏は、先ごろ行われた上海代表団の公開討論でこう指摘。長江デルタ地域は中国経済で最も活力のある、最も開放された、最もイノベーション力の高い地域の1つだと述べた。長江デルタ地域の経済規模は19.5兆元と、中国全体の4分の1に迫るほどだ。