シンガポールメディアによると、独身の日として有名になった11月11日の「双11」に続き、3月8日の国際婦人デー「三八」が今、中国の各ネット通販プラットフォームがしのぎを削る新たな戦場となりつつある。今年の「三八」国際婦人デー期間、ネット通販プラットフォームは、女性のニーズに合わせたショッピングキャンペーンを次々と打ち出し、さまざまな手を使って女性消費者の奪取をはかった。消費を引っ張る女性の大きな力を背景として、「女性経済」が中国の消費市場の新たな成長の原動力となりつつある。
シンガポール紙「聯合早報」の8日の報道によると、中国では「三八」と呼ばれてきた国際婦人デーだが、各大型ネット通販サイトは今年、「女神」と「女王」という2つのキーワードを用いて、早くから販促合戦を繰り広げてきた。各大型ネット通販プラットフォームは、各種の値引きやキャッシュバック、クーポン、ショッピング手当てなどの優遇キャンペーンを打ち出した。
記事によると、販促の重点は、鞋や衣類、レディースバッグ、インナーウエア、アクセサリー、化粧品に置かれ、美食や健康、インテリア用品、スポーツ用品、スマートデバイスも人気商品となった。ネット通販プラットフォームは、女性の消費願望に訴える広告を各地で打ち出すなどの販促手段を通じて、多くの女性の消費を促した。値引きの時間には制限を設け、迷いがちな女性の積極性を引き出した。
記事によると、オンラインショッピングサイト「天猫」(Tmall)は2017年、「3・8女王節」を打ち出したが、客単価(顧客1人当たりの平均商品購入金額)は全業界で大幅に高まり、服飾やコスメ、マタニティ・ベビー、デジタル家電、インテリア、輸入などの業界の客単価の伸びは2ケタに達し、伸びが3ケタ近い業界もあった。