中国経済、高品質発展を実現する「中身」を読む

中国経済、高品質発展を実現する「中身」を読む。

タグ:中国経済 高品質発展

発信時間:2018-04-01 07:49:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国経済は2017年に量の拡大のみならず、質の向上を実現し、高品質発展に向け重要な一歩を踏み出した。

 

 新年早々、中国経済は心強い成績表を提出した。80兆元以上の経済規模は、全世界のGDP5−10位の国の合計に相当する。6.9%の成長率は、世界主要経済国の中でトップだ。「年間の業績が最も良好な主要経済国」「2018年の世界経済成長のカンフル剤」第48回世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、中国の経済発展が世界から注目された。

 

 全体的に見ると、経済運行は安定しつつ好転し、予想を上回っている。成長率が上昇したことのほか、最も重要なのは成長率の裏側に隠された「中身」だ。中国経済の質・効果・構造が大幅に向上し、改善された。一定規模以上の工業企業の付加価値額は6.6%増で、2010年以来初めて成長加速に転じた。消費の経済成長への寄与度は58.8%に達し、5年前と比べ10ポイント弱増加した。科学技術進歩の寄与度は52.2%から57.5%に上昇し、革新駆動型発展戦略の効果が顕著になっている。構造調整の効果が目に見え、新旧原動力の切り替えの加速が続き、市場主体の活力が十分に引き出されている。2017年の中国経済は量の拡大のみならず、質の向上を実現し、高品質発展に向け重要な一歩を踏み出した。

 

 質の向上は、供給側構造改革の推進の掘り下げで示された。「中国経済がハードランディングすることはない」「中国は金融リスクを阻止できるか」数年前であれば、このような疑問が頻繁に口にされていた。中国は近年、供給側構造改革を断固たる姿勢で推進しており、構造調整の実際の成果によりこれらの声を打ち消した。より公平な競争環境の創造を通じ供給の効率を高め、「デレバレッジ」を通じ金融リスクを効果的に防止し、金融と産業の融合により実体経済を強化し、「水分」を搾り取ることで経済発展の質を高めた。正確なマクロ政策により、経済の健全化が続き、内的原動力を徐々に取り戻した。外部の原動力の柔軟性が高まり、徐々に全面的発展の状態に向かっている。

 

 質の向上は、革新と持続可能な発展の掘り下げで示されている。「グローバル・イノベーション・インデックス」によると、中国の昨年のランキングは5年前より12位上昇し、再び中等所得経済国のトップになった。モバイル決済が迅速に普及し、シェア自転車が欧米に進出し、メディア融合で世界の先頭に立ち、AIが急速に前進している。止むことなき新たな原動力により、中国は「超越」から「リード」に移ろうとしている。フィナンシャル・タイムズは「世界最大のキャッシュレス決済総量、世界最速のビッグデータ計算速度、世界最大のEV市場、世界最先端の高速鉄道網、世界最多のAI科学論文、世界トップの太陽光産業チェーンなど、中国は数多くの業界で科学技術のボトルネックを解消し、世界のトップランナーになっている」と評価した。

 

 質の向上は、開放・共有の発展のさらなる広まりで示されている。ダボス会議の開催を控え、習近平国家主席の前年のダボス会議における談話が、再び世界から注目を集めた。「世界経済の大海原を孤立した小さな湖沼や河川に戻すことは不可能であり、歴史の流れにも合致しない」世界経済との融合は発展の理念であり、実際の行動でもある。中国の世界経済成長への寄与度は30%前後で、重要な安定装置・バラストになっている。国際メディアは「中国の経済成長モデルはすでに、過去の世界の工場から世界のスーパーになった」と感嘆を漏らした。国際分業と世界バリューチェーンとの深い融合、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設の取り組みにより、中国は国際社会により多くの公共財を提供し、開放の中で多くの発展の機会を手にし、世界各国に恵みをもたらそうと努力している。

 

 注意すべき2つの状況がある。国内を見ると、内モンゴルや天津市などが経済成長の「水分」を自ら搾り取ろうとし、高品質発展の条件を整えている。海外を見ると、今年のダボス会議のテーマは「分断された世界で共有の未来を創造する」だが、中国は各国民が中国の発展という「快速列車」に相乗りすることを歓迎している。国内の高品質発展と海外のチャンスの共有が、中国経済の高品質発展の新たな成果を形成する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月1日


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