政府活動報告は改革開放の掘り下げについて、「開放をさらに拡大する」とした。報告は「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)をめぐる国際協力の推進、貿易の基礎固め、貿易及び投資の自由化・円滑化の促進などの多方面で、開放の詳細な計画を打ち出し、かつ世界一流の経営環境を構築すると明らかにした。中国の開放は今後、より高水準の全面的な開放になる。
ウォール・ストリート・ジャーナルの中国語サイトは「中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁も、中国の改革に対する人々の懸念を払拭しようと試みた。周総裁は、高品質成長へのモデルチェンジは、中国が市場参入面の対外開放で、より大胆になれることを意味する」と分析した。
ロシア・スプートニクはロシアの経済専門家の発言を引用し、「一帯一路の建設推進において、中国は長期的に効果を発揮するメカニズムを構築し、一帯一路の枠組み内の国際協力計画及び契約を十分に実行に移す。これは最終的に多くの成功例を生み出す。これはまた露中大型プロジェクトのモデルになる」と指摘した。
米CNBCは、中国の一帯一路が世界の企業(一部の米国企業を含む)の財務報告や電話会議で取り上げられていることに注意した。CNBCが金融検索エンジン「AlphaSense」の分析を行ったところ、少なくとも15社が、この巨大な地域発展計画はビジネス成長のチャンスと判断していることが分かった。
世界的な家電・電子機器メーカーのWegの取締役は、一帯一路について言及した際に「これは一種の進歩、目覚ましい進歩だ」と述べた。鉱物資源大手のリオ・ティントの取締役は、中国の中長期の発展を楽観視していると表明した。長期的に見ると、一帯一路はインフラ・建設分野に向けより多くのチャンスを創出する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月15日