中国外交部の華春瑩報道官は2日、中米経済・貿易交渉に関する質問に回答した際に、「米国側が中米経済・貿易関係の安定の大局を守る誠意を持ち訪れるならば、双方の交渉は建設的になる」と述べた。
華報道官は同日の定例記者会見で、「中国側は米大統領特使、財務長官のムニューシン氏が代表団を率い、5月3−4日に訪中することを歓迎する。中共中央政治局委員、国務院副総理の劉鶴氏が米国側の代表団と、共に関心を寄せる中米経済・貿易問題について意見交換する」と確認した。
今回の交渉に対する中国側の期待、交渉で進展が得られるかについて、華報道官は「我々はすでに何度も、中米経済・貿易関係の問題に関する中国側の観点を表明している。中米は世界2位、1位の経済体であり、平等な交渉を通じ経済・貿易関係における問題を適切に解決し、中米経済・貿易関係の安定の大局を守ることは、間違いなく中米両国に共通する利益に合致し、世界経済の安定成長にとっても有利である」と述べた。
「中米経済の規模と関係の複雑性を考えると、1度の交渉ですべての問題を解決することに期待するのは、あまり現実的ではないだろう。ただし、米国側が中米経済・貿易関係の安定の大局を守る誠意を持ち、相互尊重、平等な交渉、互恵・ウィンウィンの態度を持ち訪れるならば、双方の交渉は建設的になる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月3日