ニュージーランド・中国関係促進委員会は5月1日、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブに関する研究報告を発表し、ニュージーランドの立場から同イニシアチブがもたらす発展のチャンスを分析した。
同報告はニュージーランドが自らの優位性を活かせば、同イニシアチブから「貿易の改善、中国と南アメリカの人員・商品流通の門戸になること、文化・創意産業を基礎とする民間交流の拡大、科学研究革新及び応用の面で、中国や一帯一路沿線国との協力拡大」の4つの面で成果を出すことができるとした。
同委員会のドナルド・マキノン委員長は報告の序文で「一帯一路は志の高いイニシアチブだ。同報告では、一帯一路枠組み内の協力のビジョンを描くことを試みた」とした。
マキノン氏は「同報告を発表する主な目的は、ニュージーランドの立場から同イニシアチブをとらえ、利害関係者にチャンスとリスクを伝えることだ。次に実際的な手段により、両国政府が署名した一帯一路をめぐる協力強化に関する覚書の枠組み内で、各種提案・プロジェクトの実施に貢献する。最後に、各国が争って中国との協力を強化するなか、両国関係をさらに促進するため分析と提案を行う」と述べた。