国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)は7日発表のレポートで、中国経済のモデル転換・高度化が貿易や投資などの分野で、アジア太平洋地区の他国に大きなプラスの影響を及ぼすとの見解を示した。
ESCAPは、同日発表の「2018年アジア太平洋経済社会概観」で、中国で2030年までに全要素生産性が資本形成を上回り、経済成長の主因になるとの見方を示した。
レポートは、中国の産業高度化とモデル転換に伴い、アジア太平洋地区の一部発展途上国で、技術水準が比較的低い労働集約型の製造業が大きく発展していると指摘した。
また、中国国内市場の規模拡大が続けば同地区の貿易パートナーにチャンスをもたらし、中国が持続的に増やしている対外投資が貿易パートナーに互恵・ウインウインの貿易関係の形成につながると分析している。
ESCAPマクロ経済政策・発展融資部責任者のマリック氏は記者会見で、中国が世界の金融ハイテク分野の先端を走り、中国のイノベーション能力が同地区の他国に影響を及ぼしており、中国の経験は研究と参考に値すると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月8日