スターバックスは今後5年間で中国で3000店舗オープンし、現在の店舗数からほぼ倍増させる予定だ。これは拡大を続ける市場である中国で、品格と購買力に変化が生じた印だ。
中国はお茶の生産量が多い。しかし急増する中産階級は目を覚まそうとするとき、お茶ではなくコーヒーを選ぶことが多い。この4年間で中国のコーヒー販売量が倍増した。輸入量は年平均16%増(米国は2%増のみ)。
上海でカフェを経営するジェフさんは「中国には西側の影響を受けやすい非常に若い集団がいる。中国に来た当初はアップル社で勤務していたが、コーヒーブームに火がつこうとしていることに気づいた」と話した。記者の「中国人は豊かになってきたが、お茶にこだわるのではなくなぜコーヒーに転じたのか」という質問に対しては、「西側の商品を受け入れることは、中国ではステータスになる。これはシャネル、エルメス、スターバックス(のようなブランド)が中国で良く発展している原因だ」と回答した。
スターバックスにとって最大の店舗が上海市でオープンしたばかりだが、コーヒーを購入しようと外には長蛇の列ができている。しかし現在は競争も激しい。上海市にはカフェが6500店舗あり、すべての街沿いにあると言っても過言ではない。記者は同じ街沿いに3店舗が並んでいるのを目にしたことがある。
コスタコーヒーは中国で数百店オープンさせている。これはコーヒー文化を持つミレニアル世代のおかげだ。同社の責任者は「消費する商品、購入する食品、飲むコーヒーは、(中国の若者にとって)ステータスを示す方法だ」と指摘した。
中国人は年平均3杯のコーヒーを飲むが、英国は260杯、米国は363杯だ。しかしこの需要の潜在力、さらに気候変動の世界のコーヒー供給への影響により、問題が生じる可能性がある。コーヒー豆が減少し、価格が上がるということだ。ジェフさんは「今後30年間で、中国は200−300万トンのコーヒーを輸入する可能性がある。世界の現在の供給量は690万トンだ」と述べた。「コーヒーが中国で本格的に発展し、供給不足になったらどうなるか」という質問には、「足りなくなる」と答えた。中国にはまだお茶があるから安心だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月8日