4カ月の政策過渡期を終え、2018年の新エネ車補助金制度が本日より正式に施行される。航続距離150キロ以下の新エネ乗用車は、国からの補助の対象外となる。
「新たな補助金制度の意図は明らかで、完成車メーカーとバッテリーメーカーに技術改良の加速を促し、中国新エネ車産業の前向きな発展を促す」中国工業・情報化部の関係者は、次のように説明した。2016年の補助金制度によると、航続距離100キロ以上の新エネ乗用車は国家財政補助金を2万元以上支給されていた。しかし新基準は、150キロ以下を対象外と明記した。また新基準によると、電気自動車(EV)の動力バッテリーのエネルギー密度は105Wh/kg以上となり、120−160Wh/kgに1.1倍、160Wh/kgに1.2倍の補助金を支給する。
補助金支給の基準と技術ハードルが高まり、業界に技術改良の明確なシグナルを発した。情報によると、国内主流新エネ車メーカーの主流EVの航続距離は、いずれも300キロの時代に入っている。うち「騰勢500」、発売を控えている上汽栄威「MARVEL X」の最大航続距離は500キロ以上に達する。国内主流バッテリーメーカーが提供するバッテリーのエネルギー密度も改良が進んでいる。寧徳時代が量産化しているバッテリーのエネルギー密度は190−210Wh/kgで、年末には210−230Wh/kgまで引き上げる。比亜迪も年末、220Wh/kgのバッテリーを量産化する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月13日