中国の李克強総理は7日にブルガリアの首都ソフィアで中・東欧16カ国との一連の活動に出席し、交通及びエネルギーのインフラ整備、工業団地、金融、教育、文化、品質検査などの分野の20以上の協力協定に署名し、「16プラス1」の新たな進展を促した。中国と中・東欧諸国の実務的な協力を促進すると同時に、各国は経済グローバル化と自由貿易を守る決意を示した。
李総理はソフィアの国立文化宮殿で第7回中国―中・東欧諸国首脳会議に出席した際に「中国と中・東欧諸国の協力は終始、開放性・実効性・包摂性の原則を貫き、メカニズムの建設が日増しに成熟化している。各分野で豊富な成果を手にし、多国間の開放的協力の新モデルを構築した」と表明した。
李総理は7日に開かれた第8回中国―中・東欧諸国経済貿易フォーラムの開幕式で挨拶し、中国と中・東欧諸国は貿易自由化を共に推進すべきだと述べた。また一国主義と保護主義に活路はなく、貿易戦争に勝者はいないと強調した。
李総理はまた、「16プラス1」は世界共通のルールとEUの法的枠組みを終始遵守し、市場化運行を貫き、排他的な中身を持たない、公開で透明な、開放と協力の大きな舞台だと述べた。
出席者のブルガリア開発銀行のチーフエコノミストは、新華社に対して「中国のさらなる対外開放に大きな喜びを感じており、中国が中国―中・東欧諸国―EU関係で示した実務的な手法を称賛する。16プラス1の中でEUの法律を遵守することで、公平な競争環境の構築を促し、プロジェクトの信頼性を高め、参加者を安心させることができる」と述べた。
APCO Worldwide(ベルギー)のシニアマネージャーは「中国の中・東欧における投資はまだ、西欧への投資より大きく遅れており、一部のアフリカ諸国を下回るほどだ。経済発展地域への投資には構造的な問題が存在し、この問題を解消するためには双方が政治的意向を示す必要がある。李総理のブルガリア訪問は、中国の政治的意向を最もよく示している。中国と中・東欧の貿易・投資の拡大も、自由貿易を守り保護主義に反対する姿勢だ」と指摘した。