銀行業の資産は拡大が減速した。2017年末時点で、中国の銀行業務を扱う金融機関の資産規模は前年同期比8.7%増の252兆元、増加率は2016年末時点を7.1ポイント下回り、2001年以降では初めて1ケタに下がった。また、銀行業務を扱う金融機関の資産に対する各種貸出の比率は穏やかに回復し、銀行間取引業務、簿外業務の縮小が続き、銀行業の本業回帰と、実体経済への貢献が強まった。
レバレッジ解消や監督管理強化が市場流動性に及ぼした影響は比較的大きい。金融機関の超過準備率は低く、資金面で各種要因による混乱が目立ち、商業銀行の市場リスクと流動性リスクの圧力が上がったが、全体的には抑制可能なものだった。2017年の商業銀行の流動性比率は、2016年よりも若干高まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月12日