華為(ファーウェイ)、小米(シャオミ)、Oppo、vivoが勢いに乗る中、サムスンは中国市場で大きな販売圧力に直面している。外国メディアによると、サムスンは販売減少に合わせ、中国でのスマホ生産台数を減らした。同社は現在、インドとベトナムの工場に重心をずらしている。
「Nikkei Asian Review」は、中国でスマホを減産しインドとベトナムに移転するというサムスン電子の戦略は、同社が世界最大のスマホ市場での回復を目指していることを示すと論じた。
サムスンはベトナムとインドの生産ラインを強化し、急成長するこれらの市場の新需要を刺激し、世界市場に輸出する生産基地にしたい考え。しかしサムスンは、子会社の天津三星電信公司(TSTC)の閉鎖については明かしていない。
あるアナリストは、サムスンは中国で消費者を引きつける様々な措置をとると見ている。米市場調査会社Creative Strategiesのアナリストのキャロリーナ・ミラネシ氏は、「サムスンは中国をより重視する必要があるだろう。中国は大きな市場で、中国市場でより的確な戦略をとれば、サムスンは同市場を管理しやすくなる」との見解を示す。
サムスン電子は7月に面積35エーカーの新工場をインドに設立し、世界最大の携帯電話工場と言われている。同社のインドでのスマホ生産台数は6700万台で、新工場の稼働後は約1億2000万台に増加する見通し。
また、サムスンはベトナムにもスマホ生産ラインを有し、その多くを欧州やその他の主要市場に出荷している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月16日