私は90年代前半から中国を度々訪れるようになった。中国を訪れるたび、雲にも届かんばかりの摩天楼、施工中の建設現場などから、大きな発展の変化を感じ取ることができる。各方面のデータは、私のこの印象を裏付けている。
中国は自国を変えると同時に世界も変えている。年末までに中国の科学研究費は米国を上回り、世界一になる見通しだ。西側の豊かな国はグローバル化に対して日増しに疑念を深めているが、中国はエネルギーや気候変動などの世界的な課題への対策を強化し続けている。
中国の世界への重要な貢献は、世界の健康及び発展の分野でも示されている。中国はこの数十年間で、その他の国には及びもつかない成果を手にした。数億人を貧困と疾病の悪循環から救い出し、さらに現代的な経済体制を構築し、世界経済の発展を促した。世界のその他の発展途上国、特に多くのアフリカ諸国が中国の成功モデルに注目している。これは中国アフリカ協力フォーラムの重要性を浮き彫りにしている。
アフリカ諸国は現在、重要な転換期を迎えており、リスクとチャンスが共存していると言える。予測によると、アフリカの人口は2050年までに少なくとも倍増し、25億の大台を突破する見通しだ。アフリカの若い世代が中国の青少年のように健康的に成長し、良好な教育を受けることができれば、アフリカ経済の高度成長を促し、アフリカ大陸の現状を変える主力軍になるだろう。
中国とアフリカはこの数十年間で深く厚みのある協力関係を構築しているが、これは誠に喜ばしいことだ。中国アフリカ協力フォーラム、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブ、中国による国家国際発展協力署の設立などの措置は、中国が経済モデルチェンジで蓄積した経験と教訓を共有することで、アフリカ諸国がより良く自国の発展方針を計画し、最終的に繁栄と発展を実現することを促す。中国はこれらの面で、他国にはない強みを持っている。