アリババの馬雲会長が来年引退 民間企業経営者の理念の変化

アリババの馬雲会長が来年引退 民間企業経営者の理念の変化。

タグ:アリババ 馬雲 引退

発信時間:2018-09-10 14:47:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 アリババ・グループ創業者の馬雲氏は今日、2019年9月10日にグループ会長を辞職し、現職の張勇CEOを後釜に据えると発表した。


 インターネット時代を背景とし成長した新世代の経営者である馬氏及び同世代の経営者らは、年老いるまで働き続けるという前の世代の経営者の手法にならわない可能性が高い。一生を一つの仕事に捧げることが正しい選択とは認めないところに、最も根本的な差がある。彼らは自身の夢を出来る限り多く叶えようとする。


 各国の工業化の過程において、一連の創業者と経営者が生まれる。彼らは裸一貫から始まり、一生の努力により自らの商業帝国を建設しようとする。競争で淘汰されなければ、彼らの多くが引退を出来る限り先延ばししようとする。李嘉誠氏のように90歳まで働き引退する経営者は、先進国の産業化においても頻繁に登場する。


 当然ながら企業の発展を考えると、長期的に経営権を握る創業者はビジネスの才能と長期的に形成した経験により、企業の戦略を誰よりも良く把握している。またこれにより企業は長期的かつ安定的な文化を形成し、企業のブランドも長期的に蓄積される。メリットは言わずと知れている。


 しかしいつまで働いても、創業者はいつか企業を離れなければならない。創業者が早めに経営から退くならば、いかに企業の発展の勢いを維持するかは、創業者の個人的な好みや選択よりも重要だ。現状を見る限り、産業のモデルチェンジと企業管理の理念の変化に伴い、創業者が引退する外部の条件も変化している。


 まず、技術革命とビジネスモデルの更新ペースが加速している。新興分野では早めに若い世代に後を継がせることで、若い経営者がより正確に変化を感じ、企業の発展方向を調整できるようになる。次に、企業が伝承する管理方法と利益配当方法も過去と異なり、企業はより想像力あふれる管理方法により創業者引退後の空白を処理することができる。


 馬氏が願い通りに引退すれば、彼が創り出すこのモデルは中国民間企業経営者が選ぶ可能性の高い選択肢になるだろう。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月10日

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