中国商務部の鐘山部長はこのほど、「開放が進歩をもたらし、閉鎖が時代遅れを引き起こすことは、歴史によって証明されている。中国は発言を必ず行動に移す。今年宣言した一連の開放措置は順を追い実行中だ。中国の開放の力は今後より大きくなり、水準はより高くなる」と表明した。
鐘部長は北京市で17日、グローバル企業座談会を開いた。米国のコーエングループ、エマソン、ドイツのSAP、英国のHSBC、韓国のサムスン電子、日本のトヨタ自動車の取締役が座談会に出席した。
情報によると、出席した経営者らは中国の未来の発展に自信を深めており、中国の開放措置を高く評価し、中国での投資と協力を引き続き拡大すると表明した。彼らは国際経済・貿易情勢、中国経済について自らの観点を示し、かつ中国の経営環境と知的財産権の保護などについて提案を行った。鐘部長は次のように述べた。
経営者の皆さまから各自の成果と知恵を共有していただき、感謝する。商務部は皆さまの関心事と訴求を理解し、真剣に検討し、積極的に推進し、解決に協力する。出席した各社は知的財産権の保護を高度に重視しているが、これは各国が直面している課題だ。一流企業は知的財産権の侵害によって発展できず、国もまたそうだ。知的財産権の保護は中国自身の発展の需要だ。知的財産権の保護に最良はなく、ベストを尽くすしかない。我々は知的財産権の保護を引き続き強化し、企業に向けより良い経営環境を形成する。
経営者は、世界1、2位の経済国による貿易戦争がもたらしうる結果を懸念している。これは我々が目にしたくないことだ。貿易戦争に勝者はない。米国は一国主義と保護主義に取り組み、双方の利益に影響を及ぼし、世界経済を損ねており、各国にメリットはない。中米経済・貿易関係は互恵・ウィンウィンであり、協力は両国にとって唯一の正しい選択だ。
中国経済は今年に入り全体的に安定的に運行しており、安定しつつ好転の発展の流れを維持している。これは中国の景気低迷を唱える論調への有力な反応だ。難題と課題に直面しているが、中国の経済構造は絶えず改善されており、発展の原動力の転換が加速している。高品質の発展で、確かな一歩を踏み出した。我々は各種目標・任務の完了を保証する自信と能力を持っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月20日