国務院の調査チームは「北京発武漢着の高速鉄道の弁当にカビ」というニュースを高度に重視している。国務院第五調査チームは連日、京鉄列車サービス有限公司、12306カスタマーサービスセンター、北京西駅などで実地調査を行っている。また鉄路総公司の関連部門の責任者と座談し、問題解決を強く促している。
9月8日のG505列車で、ある乗客が購入した常温流通弁当にカビが生えているのを見つけた。食用後に嘔吐・下痢した。この弁当は上海新成食品有限公司が生産し、広州動車餐飲有限公司が調達し、乗客に販売したものだ。
調査チームは17日、鉄路総公司の関連部門と座談した。鉄路総公司は、鉄道の食品安全問題を高度に重視しており、速やかに食品規制措置を講じ、問題商品をすべて撤去したと表明した。また調査チームに調査を依頼し、かつ食品安全特別検査を実施済みとした。
説明によると、動車組(新型高速列車)で提供されている食品は冷凍流通が中心で、緊急時の予備として常温流通の食品が用意されている。冷凍流通弁当は鉄路もしくは地方動車供餐基地企業が生産しており、品質保持期限は72時間。0−10度で輸送し、品質保持期限を過ぎると統一的に回収処分される。常温流通弁当は工場で集中的に生産されている。高温・高圧・窒素充填、密閉を行っており、防腐剤は無添加だ。
調査チームのメンバー、市場監督管理総局食監一司副所長の崔偉氏によると、常温流通弁当は缶詰の生産技術を用いており、正常な状態であれば安全だ。食品安全リスクをコントロールするためには、包装容器の破損によるカビを防がなければならない。冷凍流通弁当もプロセス管理を強化すべきだ。食材の調達、生産・加工、包装・入庫、物流配送、全過程の温度管理などの重要サイクルを注視し、安全性を確保しなければならない。
鉄路総公司の関係者によると、常温流通弁当は輸送・保存期間が長く、容器の破損によるカビといった食品安全に影響しうる問題が生じやすい。全国の鉄道は今年9月29日より、常温流通弁当の使用を停止する。今後は関連メカニズムを改善し、チェーン全体の管理を強化し、鉄道の食事・食品安全を保証する。同時に冷凍流通弁当の供給を豊富にし、食事の質向上を続ける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月19日