日本人観光客も昔はマナー違反 改善には数十年

日本人観光客も昔はマナー違反 改善には数十年。

タグ:日本人観光客

発信時間:2018-10-19 17:14:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

70〜80年代に、日本経済は高度成長を遂げ、国民の所得は大幅に増加した。特に80年代に入ると、バブル時代に突入し、国力も国民経済も大きく膨らんだ。このあたりから、日本人の海外旅行先はハワイ、アラスカ、エジプトなどの風景や名所に魅力がある国・地域から、欧州などの経済が発達し、消費水準の高いエリアへと移り変わった。旅行の目的も単なる観光やレジャーから観光と消費の両立へと変わった。50代の吉村さんは当時を振り返り、「84年に会社の旅行でパリに行った時のこと、大勢の日本人がパリのブランド店に押し寄せ、ブランド品を買いあさる姿はまるでバーゲンセールのようだった。周りにいる外国人は目を見開いて、なんとも言えない表情で日本人を見ていた」と語った。

当時の日本では海外旅行が一種のブームであり、若い人も結婚すると海外へハネムーンに行くのが一般的だった。だが、海外のハネムーンには高い費用がかかり、若い人は見栄を張りたがることから、ハネムーンのために借金を背負い、ハネムーン中にけんかになる人も少なくなく、離婚に至るケースも珍しくなかった。いわゆる「成田離婚」だ。成田は成田国際空港のことで、海外から帰ってきて飛行機を降りてすぐ離婚するという意味だ。

当時の日本人海外観光客で最も高い消費力をもつのは、なんといっても財力のある中年層だった。現在の「中国のおばさんたち」と同じく、当時は日本の中年女性が海外での大量買いの中心層だった。彼女たちはグループで出かけ、海外のあらゆる場所でひたすら買い物することを最大の楽しみとしていた。90年には日本の歌手・嘉門達夫がこうした現象からヒントを得て「無敵の日本海外旅行」という曲を作った。海外旅行する日本人のイメージを誇張して歌ったものだが、誇張とはいえない部分もある。たとえば「ブランド品の店の前に 群れを作って買い漁る」という歌詞は、フランスのルイ・ヴィトンの店に長い行列を作ってバッグを買う日本人、米国ニューヨークのティファニーでネックレスを買いあさる日本人の姿をそのまま映している。堀田かつひこの4コマ漫画「オバタリアン」も、日本の中年女性の辺り構わず買い物に没頭する様子を戯画化している。

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