上海商標海外権益保護事務所が10月17日、徐滙区にある上海商標審査協作センターに設立された。この権益保護事務所は中国の老舗ブランドや有名ブランドの海外進出時の知的財産権を保護し、専門的なコンサルティングとサービスを提供する。
上海商標海外権益保護事務所は全国初の地方商標海外権益保護機関。運営開始後、企業の商標の国際登録の指導、商標の海外権益保護情報プラットフォームの構築、商標の海外権益保護講座を行い、商標の海外権益保護法律サービスを提供し、海外での権益保護における役割を発揮し、企業の海外での商標登録意識、権益保護能力を高める。また、商標の海外権益保護のシンクタンクを設立し、専門家を招いて指導意見とアドバイスをもらう。
上海市工商局の陳学軍局長は、「商標ブランド国際化の加速に伴い、企業の商標の国際登録と海外での権益保護に対するニーズが高まっている。上海にこの事務所を設立すれば、全国の企業に優れた知的財産権の国際サービスを提供できる」と述べた。
上海市工商局商標処の林海涵処長によると、上海は中国で北京を除いて唯一、商標の国際登録制度(マドリッド制度)を実施する都市である。海外での権益保護と国際商標登録は互いに補い合い、事前に介入し、企業の海外進出に積極的なサービスを提供できる。上海商標審査協作センターの国際商標領土延伸審査期間は国際条約が規定する機関より5~8カ月短い。
上海商標海外権益保護事務所の設立は「上海開放拡大100条」が定める措置の1つで、上海の商標の海外発展を後押しし、商標所有者の海外での合法的権益を保護する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月21日