中国のIoT市場は昨年より、実質的な発展段階に入った。通年の市場規模は1兆元を突破し、年平均成長率は25%以上にのぼった。マッキンゼー・アンド・カンパニーは報告書の中で、IoTが2025年までに2兆7000億ドルから6兆2000億ドルの経済効果をもたらすと指摘した。
センサーはIoTがデータを収集するための重要装置だ。一部の統計データによると、中国がすでに科学研究成果・技術・製品を持つ高感度素子とセンサーは約1万2000種あり、共通型及び品種は約7000種。IoTの発展に伴い、センサー産業も急成長を迎える。中国の今後5年間のセンサー産業年平均成長率は30%に達し、世界平均水準を大きく上回る見通しだ。
ところが中国市場で主に使用されているセンサーの圧倒的多数が輸入に依存しており、主流市場製品が海外に依存する状況が特に目立っている。中国センサー・IoT産業連盟の郭源生副理事長は「海外と比べ、国内のセンサーは製品の品質、加工水準、生産設備、企業規模、市場シェア、総合的な競争力などの面で大きく遅れを取っている。世界先進水準と比べると、センサーの新製品開発は5−10年遅れており、産業化規模の生産技術は10−15年遅れている」と述べた。