輸入をテーマとする世界初の博覧会「中国国際輸入博覧会」が5日に上海で開幕する。130余りの国から計3000社余りの企業が出展契約を結んでいる。中国は改革開放40周年にあたり、博覧会を通じて世界に向けて、「改革を中断せず、開放の歩みを止めない」という揺るぎない決意を示し、貿易の自由化と経済のグローバル化を推進するたゆまぬ努力を示す。新華網が伝えた。
■対外開放拡大の大きな先駆的試み
事実が証明しているように、過去40年間の中国経済の発展は開放の環境下で得られたものであり、将来中国経済が質の高い発展を実現するのも、さらなる開放の環境下で進められなければならない。これは中国にとって発展のニーズに基づく戦略的選択であり、実際の行動によって経済のグローバル化を後押しし、世界各国の人々に幸福をもたらすものでもある。
世界に目を向けると、保護貿易主義と反グローバル化の思想が近年再び頭をもたげている。輸入博覧会の開催は中国にとって貿易の自由化を揺るぎなく支持し、世界に市場を開放する重大な措置であり、各方面の中国市場進出のために新たなプラットフォームを設けるものである。
米クアルコムの孟樸・中国エリア会長は「国際情勢が複雑に変化し、世界の多極化と経済のグローバル化が深く進行する現在、この博覧会は中国の対外開放拡大の大きな『先駆的試み』だ」と指摘する。
■世界の発展を共に促進する責任を担う
今回の輸入博覧会にはG20の全構成国と「一帯一路」沿線の50余りの国と地域だけでなく、世界の低開発国44カ国中30カ国以上も出展する。
フィリピンのラモン・ロペス貿易産業相は「輸入博覧会は、引き続き対外開放の拡大に尽力し、経済のグローバル化を断固支持するという中国の明確なメッセージを世界に発した」「国際貿易は本来ウィンウィンの活動だ。輸入博覧会の開催によってわれわれは、フィリピンを含む各国から良質な生産品の輸入を拡大することで各国の経済発展を支援すると同時に、各国との貿易の均衡的で健全な方向への発展を促進することを中国が願っていることを目にした」とする。
国連貿易開発会議(UNCTAD)のキトゥイ事務局長は「過去長い間、中国は貿易を通じて国民の貧困脱却を支援した。この間は輸出が主だった。現在中国はこのようなプラットフォームを新設して、輸入を奨励している。これは貿易の福利を分かち合うという中国の願いを表している」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月2日