工業情報化部IMT-2020(5G)無線技術作業グループのリーダーを務める粟欣氏はこのほど、中国証券報の取材に応じ、6Gコンセプトの研究は年内にスタートすると明かした。過去の通信の発展規律から予測すると、6Gのダウンロード速度は毎秒1TBに達し、2020年に開発が正式に始まり、2030年に商用化される見通し。
まだ5G商用化の前であり、多くの人が5Gの巨額投資、利益回収までの時間を懸念しているが、その次の世代となる6G計画がスタートしている。清華大学教授、無線・移動技術研究センター副主任、工業情報化部IMT-2020(5G)無線技術作業グループのリーダーの粟欣氏は、工業情報化IMT-Advanced(4G)技術作業グループのリーダーも務める。
「6Gはどのような5Gに不可能な応用シーンを実現するか」という質問に対し、粟欣氏は次のように語った。5Gには大ブロードバンド、低タイムラグ、広接続の3つの応用シーンがあり、6Gは5Gの3つの応用シーンを基礎により優れた応用を実現し、5Gに解決できないまたは解決困難な問題を解決する。6Gの伝送速度はさらに10倍以上あがり、有線・無線ネットワーク構造全体に革命的変化をもたらす可能性がある。
例を挙げると、5Gの接続範囲はモノのインターネットにおける応用がまだ理想的ではないが、6Gはこのシーンにおいてより広範囲、高い空間に拡張し、衛星通信なども可能になる。地上・空間を全カバーするネットワーク、全ての設備間の情報伝送を実現し、本当の意味でのすべてのものがインターネットにつながる時代になる。
中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月13日