中国の2018年1-10月の税収入は前年同期比10.7%増の12兆4046億元だったが、増値税引き下げなどの減税措置が実施された5月1日前後でその増加率は大きく変化している。
中国国家税務総局局長の王軍氏は先ごろ主宰した民営企業税収座談会で、今年1-4月の税収収入の増加率が16.8%に達し、5-10月が6.4%に下がったことを明らかにした。「今年の残る2カ月間に個人所得税の減税と輸出還付税率の引き上げによる効果が一層表れる見込みで、通年の減税規模は計画を大幅に上回るだろう。通年の税収入の増加率は引き続き下がり、名目GDPの成長率とほぼ同水準になる見込み」と説明した。
王軍氏は、政府税務部門が大規模、実質的で、普遍的税負担軽減の政策案を早期に打ち出す方針を示した。特に、増値税などの実質的減税のほか、零細企業と科学技術スタートアップ企業を対象とした普遍的な税減免措置の検討を進めていることを明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月13日