中国の習近平国家主席はパプアニューギニアのオニール首相の招待で17~18日、ポートモレスビーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の第26回首脳会議に出席する。中国新聞社が伝えた。
アジア太平洋は中国の貿易・投資活動が最も盛んな地域だ。中国が初めて加盟した地域経済協力組織であるAPECは、中国が地域経済に融け込むための扉を開き、かけがえのない役割を果してきた。中国外交部(外務省)は13日「会期中、習主席は現在の世界及びアジア太平洋の発展の大勢と結びつけて、中国側の立場を踏み込んで明らかにし、協力の方向を把握し、パートナーシップを強固にし、実務協力を深め、共通の試練に対処し、アジア太平洋協力の健全で安定した発展を後押しする」と述べた。
中国現代国際関係研究院世界経済研究所元所長の陳鳳英氏は取材に「国際的な不確定要因、不安定化要因が増え、APECボゴール目標の最終期限が近づく中、今回の会議には大きな注目点が4つある」と指摘した。
(1)多国間協力の提唱。一国主義と保護主義が台頭する中、多国間協力をめぐる状況は厳しくなっている。すでに中国外交部は今回の会議を念頭に、各国と共にルールを基礎とする多角的貿易体制を維持し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築を着実に推し進め、保護主義と一国主義に反対し、貿易と投資の自由化及び円滑化をさらに促進したい考えを表明した。
陳氏は「中国側はグローバル化、多角的貿易体制、地域協力などの議題について見解を示し、中国の声を発する」との見方を示した。