「中国は、開放型の世界経済構築を真剣に呼びかけている」 英国粉ミルクメーカーCEO

「中国は、開放型の世界経済構築を真剣に呼びかけている」 英国粉ミルクメーカーCEO。

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発信時間:2018-11-15 14:24:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第1回中国国際輸入博覧会において、かっちりしたスーツに身を包み、白髪で細身で長身、目つきは鋭いものの、口元には常に笑みを浮かべているある英国紳士と出会った。人民網が伝えた。

中国国際輸入博覧会に出展するために作り直したカタログをチェックする英国の粉ミルクメーカーのマクマホンCEO(撮影:人民網記者・翁奇羽)。

彼の名はロス•マクマホン氏、英国の粉ミルクメーカー・Kendal Nutricare Ltdの最高経営責任者(CEO)だ。マクマホンCEOは中国国際輸入博覧会期間中の6日間にわたり、自ら毎日会場に足を運び、提携パートナーと商談し、ビジネスチャンスを模索する予定だとしたため、人民網では密着取材を行い、日々感じた新鮮な出来事や成果についてインタビューしたいと申し出たところ、快く引き受けてくれた。

1日目:習近平主席の基調講演を聞き、自信抱く

11月5日、中国の習近平国家主席が、同博覧会の開幕式に出席し、基調講演を行った。

中国国際輸入博覧会の自社のブースに並べられた粉ミルクを確認するマクマホンCEO (撮影:人民網記者・翁奇羽)。

その講演を聞いたマクマホンCEOは、「中国は、開放型の世界経済構築を真剣に呼びかけている」と感慨深く語った。

また、「講演の内容はとても説得力があり、私もより自信を深めた。数年前に行った自分の判断が正しかったと、ずっと信じている。中国には巨大な市場があるだけでなく、そのビジネスを取り巻く環境も良好だ」とした。

2015年、マクマホンCEOは、Kendal社を買収し、粉ミルクメーカー「Kendamil」を立ち上げた。そして、中国を主なターゲット市場にしている。それから3年が経ち、同社の業績は順調に伸び、マクマホンCEOは当時下した決断の正しさをより一層確信するようになっている。

2日目:博覧会で自社とライバルを理解し、熾烈な競争に備え

中国国際輸入博覧会は、世界で初めてとなる輸入に突出した大規模な博覧会で、172の国や地域、国際組織が参加し、企業3600社以上が出展した。

「ここは本当に大きい!」と話すマクマホンCEOは、「食品や農産品だけで、展示エリアが2館も設けられている。粉ミルクを扱うメーカーもたくさん出展しているので、私にとってもライバルたちを知る絶好の機会」と笑いながら語った。

中国の提携パートナーと商品について話し合うマクマホンCEO(写真中央、撮影:人民網記者・翁奇羽)。

「2017年、中国の新生児の数は1700万人だった。さらに二人っ子政策が実施され始めたことで、中国市場のポテンシャルは大きいとみられており、世界各国の主な粉ミルクメーカーが中国市場をとても重視している。つまり、その競争は熾烈ということで、高を括ることはできない」とマクマホンCEO。

3日目:契約成立!

11月7日は、マクマホンCEOにとって重要な日となった。この日、在上海英国総領事館のJohn Edwards総領事が見守る中、Kendal社は、東方国際集団上海市対外貿易有限公司と提携することで合意したのだ。

契約セレモニーで、マクマホンCEOが粉ミルク2缶を手に登場すると、会場からは大きな拍手が巻き起こった (撮影:人民網記者・曾書柔) 。

マクマホンCEOが粉ミルク2缶を手に契約セレモニーに登場すると、会場からはまず笑い声が起こり、その後、大きな拍手が巻き起こった。今年初め、マクマホンCEOは英国のテリーザ・メイ首相と共に中国を訪問した際にも、粉ミルクを2缶手に飛行機を降り、その時の写真が、中国のインターネット上で、大きな話題を集めていたからだ。

この日、東方国際と10年間にわたる提携に合意し、3億5000万ポンド(約513億円)相当の契約に調印したマクマホンCEOは、「東方国際と当社が長期にわたって提携する重要な契約で、とても興奮している。これにより、双方が手をとり合い、秩序良く投資を行うことが確約され、事業の長期的な計画を制定することができるようになった」と目を輝かせた。

英国は、今回の中国国際輸入博覧会の名誉招待国12ヶ国の一つで、同博覧会に最も早く呼応し、最も積極的に参加を表明した国の一つだ。

4日目:一流の基準、プロフェッショナルなサービス

マクマホンCEOは暇を見つけては、他の展示ホールにも積極的に足を運んでいた。

「私は欧洲のドイツやフランス、東南アジア、中東諸国など各国の展示会にも参加している。しかし、中国の展示会は参加者の数が圧倒的に多い。それでも秩序がある。中国国際輸入博覧会の組織運営はとてもプロフェッショナルで、世界一流レベル。また、各種インフラや関連施設も膨大な参加者の各種ニーズをちゃんと満たしている。助けが必要な時は、すぐにボランティアの人を見つけることができる。本当に素晴らしい」とマクマホンCEO。


昼食をとるマクマホンCEO。中国国際輸入博覧会では各種関連施設が完備され、飲食サービスなども非常に便利だったという (撮影:人民網記者・翁奇羽)。

5日目:開放を拡大する中国、消費の高度化が商機もたらす

中国国際輸入博覧会5日目となった11月9日には、さらに多くの来場者が見学に訪れた。面と向かって中国の消費者の意見を聞きたいというマクマホンCEOは、ミルクを手に、来場者を歓迎し、試飲するように声をかけ、意見に耳を傾けていた。

「上海はとても国際的な大都市。この都市の消費者は経験が豊富で、知識も広い。そのため、たくさんの有益な意見を提供してくれる」とマクマホンCEO。


来場者に自社商品を紹介するマクマホンCEO(撮影:人民網記者・翁奇羽)。

20年前にも中国を訪問したことがあるマクマホンCEOは、中国の近年の大きな変化を自分の目で見ており、「中国は開放を拡大しており、世界を変えているだけでなく、その益は中国自身にも及んでいる」と話す。

そして、「私は中国が自転車王国から自動車王国へと変わるのを目にしてきた。私は華為(ファーウェイ)のスマホ、スマートウォッチ、聯想(レノボ)のパソコンを使っている。中国の電子製品をたくさん使うようになっている。それら製品は信頼性が高い。ビジネスマンとしても、消費者としても、今後も購入する中国の製品は増えていくだろう」とした。

6日目:中国国際輸入博覧会、また来年!

最終日を迎え、マクマホンCEOも荷物を整理し、次の出張先へと移動する準備を始めていた。そして、「とても素晴らしい6日間だった。ここで、たくさんの提携パートナーと会うことができ、世界に、当社の商品のイメージと品質をPRすることができた。たくさんの新しい友人ができたし、他の国で出会った以前からの友人とも会うことができた。そして、相互理解を深めることができた。今後のビジネスの見通しもとても明るくなり、とても素晴らしい!」とその手ごたえを語り、「英国政府は、中国との貿易関係発展を非常に重視している。英国で輸出が最も多い企業の一つである当社は来年も必ずこの博覧会に参加する。そして、来年はブースの面積をもっと大きくし、英国や世界各国の友人を招いて、一緒に出展したい。今年は素晴らしいスタートを切っただけであり、今後の見通しは非常に明るいことを全ての人に知ってもらいたい。また来年会いましょう!」と締めくくった。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年11月14日


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