宅配便10億個時代が到来 中国の国家物流戦略高度化の新たな出発点

宅配便10億個時代が到来 中国の国家物流戦略高度化の新たな出発点。

タグ:中国物流

発信時間:2018-11-18 10:23:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 11月11日23時18分9秒、ネット通販の祭典2018天猫「ダブル11」の宅配便受注個数が10億個の大台を突破、10年前に比べて4000倍増と力強い伸びを示した。「1日の宅配便受注数10億個」は天猫1社だけの数字だ。国家郵政局によると、「ダブル11」当日の全国主要EC企業の宅配便受注個数は合計で前年比25.12%増の13億5200万個に上った。郵便・宅配便各社の当日の取扱個数は同25.68%増の4億1600万個と過去最高を更新。11月11日から16日までの期間中の宅配便取扱個数は業界全体で18億7000万個を上回る見通しだ。


 「ダブル11」1日の間に10数億個の荷物が発生するということは、全ての中国人が少なくとも1人あたり1個注文したことになるが、このような輸送量はどんな物流企業でも単独で処理できるものではない。期間中、物流大手の菜鳥網絡および同社と提携する世界の宅配企業は多忙を極め、関連企業も全力でサポートする。11月10日から11月20日までのピーク期間中、北京鉄路局は北京-長沙間の高速鉄道G83・G506次復興号に専用車両を設置し、高速鉄道1本の宅配便輸送能力を500キログラムから5トンに引き上げた。宅配輸送を行う全国の鉄道局の高速鉄道運行数は1日平均700本、宅配便のための車両を確保している高速鉄道は132本、「高速鉄道超速達便」サービス専用の高速鉄道運行数は400本と、去年の「ダブル11」期間の10倍以上に上る。


 現代社会、特にインターネットが生み出したニューエコノミーの時代において、物流業は運輸・保管・貨物利用運送・情報などの産業の複合型サービス業だ。また、国民経済の発展を支える基礎的・戦略的産業でもあり、産業構造の調整促進・発展方式の転換・国民経済の競争力向上を保障し重要な意義を持つようになった。中国共産党第十九回全国代表大会報告は「新発展理念の貫徹、現代化経済体系の建設」を論述する際に、「水利・鉄道・道路・水運・航空・パイプライン・電力網・情報・物流などのインフラネットワーク建設を強化する」と提起、物流は初めて水利・交通・電力網・情報などと同様に、国家が優先的に発展させ、発展を急ぐ必要のあるインフラに組み入れられた。これにより物流業が現代化経済体系の建設で戦略的地位を確立したことで、物流業の持続的で健全な発展への道筋が明らかになった。

1  2  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで