中国の農業経済の現状把握や将来予測を行う中経農業経済景気指数。2018年第3四半期(7~9月)の同指数は100.3と、第2四半期(4~6月)に比べ0.2ポイント上昇した。
農業景況は総じて安定しており、早期警戒指標となる農業経済予警指数は4四半期連続で横ばいでの推移となった。農業の供給側構造改革と技術革新が継続的に推進されるのに伴い、農業経済の「穏中有進(安定を保ちながらの前進)、穏中提質(安定を保ちながらの質の向上)」基調が明らかになった。
技術革新は著しい成果をあげ、環境に優しいグリーン発展は大きな進展をみせている。農業技術や農業機械の水準は著しく向上しており、農業技術の進歩が農業生産の伸びにどの程度寄与したかを示す「農学科学技術進歩貢献率」は2017年時点で57.5%に達した。農作物の播種・収穫時期における農業機械の使用率を示す農作物耕種収総合機械化水準は66%を上回ったほか、主要農作物の優良品種カバー率は96%以上に上った。
農業分野での自主的な技術革新の能力と技術成果の移転・転化の水準は一段と向上している。各地における多元的な投資メカニズムの整備や財政・税制面での支援拡大といった一連の施策を通じて、農業のグリーン発展は著しい成果を上げている。
2017年の中国の農薬使用量は3年連続で前年を下回ったほか、化学肥料使用量も2年連続で前年を下回り、化学肥料・農薬使用量の伸び率をゼロにする「増加ゼロ」目標を3年前倒しで達成した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月19日