中国の2008−17年の戦略的新興産業の成長は毎年、GDP成長率を平均1%以上押し上げた。経済成長への貢献率は20%弱。産業のGDP全体に占める比率を大幅に上回り、質の高い発展を力強く支えた。これは国家情報センターが27日に主催した戦略的新興産業発展サミットフォーラムにて、国家情報センターの程暁波主任が発表した情報だ。
次世代移動通信、原発、高速鉄道などの研究開発水準と応用能力が向上
戦略的新興産業とは、重大な先端技術の進展と重大な発展の需要を基礎とし、経済・社会の全局面及び長期的発展に対して重大なけん引力を発揮する産業のことだ。省エネ・環境保護、次世代情報技術、バイオ、ハイエンド設備製造、新エネ、新材料、新エネ車などが戦略的新興産業に属する。
程氏は「全体的に見ると、中国は次世代移動通信、原発、太陽光発電、高速鉄道、インターネット応用、ゲノムシーケンシングなどの分野で、世界トップの研究開発水準と応用能力を持っている」と述べた。
データによると、2017年までに中国の戦略的新興産業企業25社が世界トップ500社に入っており、2008年より18社増加した。これは中国の戦略的新興産業、特に重点企業の発展の実力を示している。
戦略的新興産業の育成と強化は、供給側構造改革の重要内容であり、第13次五カ年計画綱要が確定した重点任務でもある。国の政策による奨励と支持を受け、戦略的新興産業は近年急成長し、経済発展、産業モデルチェンジ、革新型国家建設を支える重要な力になっている。