中国国家統計局は11月27日、2018年1~10月の一定規模以上工業企業の収益データを公表した。1~10月の全国の一定規模以工業企業の利益総額は5兆5211億8000万元で前年同期比13.6%、伸び率は1~9月より1.1ポイント低下。うち、10月の一定規模以上工業企業の利益総額は5480億2000万元で前年同期比3.6%増、伸び率は9月よりポイント低下した。
一定規模以上工業企業の利益伸び率は今年初めの前年同期比16.1%から第1四半期には11.6%に低下。第2四半期以降は月ごとに拡大し、第2四半期末に今年最高の17.2%に達した。しかし、2017年通年と比較すると4.8ポイント低い。その後、利益伸び率は月ごとに縮小している。
全体的に見ると、一定規模以上工業企業の利益の増加は主に川上産業によるものである。18年1~10月の採掘業の利益総額は4793億8000万元で前年同期比47.1%増、製造業は4兆6830億9000万元で11.5%増、電力・エネルギー・ガスおよび水生産・供給業は3587億1000万元で6.2%増だった。
41の工業業種のうち、34の業種の利益総額が前年同期比で増加し、7つの業種が減少。うち、利益伸び率が高い業種は鉄鋼業(63.7%)、石油採掘業(3.7倍)、石油加工業(25.2%)、建材業(45.9%)、化学工業(22.1%)で、5業種の一定規模以上工業企業全体の利益増加への貢献率は75.7%となった。