UBSとPwCが発表した最新の「2018年億万長者報告――ビジョンと中国世紀」によると、スイスの一代で財を築いた億万長者はわずか44%で、残りの56%が親の資産を継承して富豪になった人だが、中国の一代で財を築いた富豪は97%で、欧米諸国より高い水準にある。
西側、中でも欧州諸国は先進経済圏であり、市場が発達し、豊富な資本を蓄積している。一部業種は規模の経済により対立が生じ、客観的に市場の新興力と大手の競争を制限し、新たな富豪の台頭を妨げ、それにより成熟と継続の傾向が現れている。
統計によると、フォーブスの2018年世界長者番付にランクインした40歳以下の富豪のうち、欧州は25人で、その80%が親の資産を継承して富豪になった人である。
一方、新興経済圏の中国は資本の蓄積が比較的少なく、技術イノベーションが牽引する科学技術業界は資産蓄積と競争に公平な環境とチャンスを与えている。2017年に新たにランクインした一代で財を築いた富豪199人の半分近くを中国が占める。これは改革開放以来、中国の民間経済が急速に繁栄したことを示し、中国社会と経済モデル転換の進展とも大きく関わっている。
インターネットが経済モデルに影響を与え、再構築したことにより、ビジネスモデルの革新と知的財産権の創造を特質とした新たな富豪が次々と誕生した。デロイトの『中米ユニコーン研究報告』によると、2017年6月時点で、世界のユニコーン企業252社のうち、中国は98社で38.9%を占め、うちEC、インターネット金融などのイノベーション型企業の数は最多となっている。これらの企業の台頭は、中国の科学技術業とサービス業から新たな富豪が生まれることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月30日