中国民用航空局は10日、「新時代の民間航空強国の建設に向けた行動綱要」を発表した。民航局発展計画司の包毅副司長は、「中国には民航強国建設に向けた強固な基盤がすでに備わっており、強力な輸送基盤に支えられた、人々の満足度が高く、競争力の強い民航強国を全面的に建設すべき時が来ている」と指摘。「綱要」は、「中国は世界的な航空輸送事業者、グローバルな航空物流企業を作り上げ、多様な航空市場主体を育成する必要がある」と提起した。
統計によると、中国の民間航空産業の輸送規模は世界でもトップクラスにある。現時点で、民間航空産業全体で航空輸送会社は60社あり、保有する航空機は3549機に上る。軍事航空と定期航空を除いたゼネラル・アビエーション企業は410社、保有機材は2367機に上る。民間用空港は232カ所、うち年間の旅客数のべ1000万人以上が36カ所、3000万人以上が10カ所。首都空港の旅客輸送量と浦東空港の貨物輸送量はそれぞれ世界2位、世界3位だ。2017年、中国民間航空の世界の民間航空成長に対する寄与率は25%を上回り、アジア太平洋地域における民間航空成長への寄与率は55%を上回った。
航空サービス能力は顕著に強化された。2017年、中国の航空路線ネットワークは60の国と地域に広がり、世界の158都市を結んだ。年間の旅客輸送量はのべ5億5200万人、貨物輸送量は705万8000トンに上った。