グラツィアーノ事務局長は食糧安全保障問題の解決に対する「一帯一路」イニシアティブの意義も高く評価し、「FAOは途上国での『一帯一路』事業実施を支援するための合意を中国と最も早く結んだ国際組織の1つだ」と述べた。
グラツィアーノ事務局長は「『一帯一路』建設はインフラ整備事業を多く含む。そしてこれは食糧安全保障確保のためにまさに急がれることだ。貯蔵施設不足のために大量の食糧が失われているアフリカ諸国にとっては、特にそうだ」と指摘。「貯蔵施設不足のため、マラウイで生産される食物の半分が失われている。『一帯一路』の枠組での協力はこうした国への支援になる。インフラ整備事業は食物の無駄と損失を減らす助けとなり、食糧安全保障の状況を大幅に改善する」と例を挙げた。
グラツィアーノ事務局長は「FAOは現在、食糧生産量を減らさずに化学物質の使用量を減らして環境を保護できるよう、中国政府と協力して新たな技術を打ち出している」と説明。水資源管理を改善し、点滴灌漑などの技術を普及させるよう中国側に提案もした。
グラツィアーノ事務局長は「すでに中国は環境と自然資源の保護を最重要政策の1つとしている。中国はこの分野で良い進展を得ると私は信じている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月10日