鉄道版港珠澳大橋、甬舟鉄道が調査・設計を開始

鉄道版港珠澳大橋、甬舟鉄道が調査・設計を開始。

タグ:鉄道版港珠澳大橋 甬舟鉄道

発信時間:2019-03-06 14:56:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新たに世界の難題に挑み、科学技術の壁を突破するスーパープロジェクト「甬舟鉄道」がこのほど、全面的に調査・設計を開始した。浙江省舟山市の関連部門が4日、発表した。


 港珠澳大橋と同様、全長77キロの甬舟鉄道メインプロジェクトも「橋+トンネル」の組み合わせを採用し、かつこの2つの分野でさらに世界記録を更新する。全長16.2キロの金塘海底トンネルは竣工後、世界最長の海底高速鉄道トンネルになる。メインスパンが1488メートルの西堠門特大大橋は、世界の同類プロジェクトのうちスパンが最大の道路・鉄道共同建設大橋になる。


 港珠澳大橋の海洋トンネルの全長は6.7キロで、沈埋道路トンネルに属するが、甬舟鉄道の金塘トンネルは鉄道シールドトンネルで、全長は16.2キロにのぼる。これは全線の5分の1が東中国海の海底にあることを意味する。プロジェクト設計担当者は、「これは単純な距離の延長ではない。プロジェクトの裏側には量から質へと変わる難易度の飛躍があり、科学技術の極限に挑む」と話した。


 情報によると、甬舟鉄道は浙江省が第13次五カ年計画期間(2016−20年)に建設する重大戦略プラットフォームの一つ、「義甬舟開放大通路」の重要な構成部分となる。甬舟鉄道の全体設計責任者、中鉄第四勘察設計院の張超永氏によると、甬舟鉄道の設計上の時速は250キロで、浙江省の高速鉄道1時間交通圏を実現する重大な措置だ。竣工後は舟山群島に列車が通らないという歴史を終え、かつ寧波市から舟山市への移動時間を30分に、杭州市から舟山市への移動時間を80分にする。


 甬舟鉄道が最も注目を集めているのは金塘水路区間だ。これまでの研究では、同区間で橋とトンネルのどちらを採用するかで意見が割れていた。中鉄第四勘察設計院は、道路と鉄道を別に建設するトンネルを推薦し、これを採用した。


 このプランによると、鉄道トンネルの全長は16.2キロで、海底シールド区間は10.87キロ。水中シールドトンネルの長さ、シールド横断面の規模は、いずれも世界の鉄道の最高クラスだ。地質条件が複雑で水圧が強く、防災・救助の設計に厳しい条件が存在し、海中での連結の難易度が高いといった現実的な要素がある。そのため1メートル掘り進めるごとに、世界クラスの難易度の技術的難関突破が伴う。張氏によると、同プロジェクトの建設により中国の橋・トンネル設計水準が、新たな高みに達するという。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月6日

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